
北イタリアにあるロンバルディア州とミラノの郷土料理を楽しみました。
今月の黒板は、オッソブーコにちなんで仔牛を描こうとしたはずが、なぜかアダルティな仔牛に。
でも、意外にも多くの皆さんに、カワイイとか目が怖いなどいろいろと可愛がっていただき、描いた娘も嬉しそうにしていましたありがとうございました。

タレッジョチーズ
ロンバルディア州のチーズです。
ウオッシュタイプと呼ばれる香りが強いチーズで、外側は薄い赤茶色で強めの香りがありますが、中身はねっとりとしていて牛乳の甘みとコクを感じるマイルドでとても食べやすいですよ。

そのままでももちろん美味しいのです。
パンやピザの上に乗せて、焼いてトロッととろけたタレッジョは風味が強くなり甘みを増します。
ゴルゴンゾーラとの相性が良いので一緒に使うのもオススメです。
クワトロフォルマッジョの4つのチーズの中の一つとして使われることもあります。
また、ぶどう得にマスカットとの相性が良く、ぶどうの甘さがタレッジョの持つ穏やかな塩気と重なって優しい美味しさを口の中で広げてくれます。

ブレザオラ
牛肉の生ハムです。
牛肉は赤身に旨味があるので、豚の生ハムとは違う美味しさなのです。
EXVオリーブオイルとレモンをかけていただくのが一般的。
脂分がないブレザオラにEXVオリーブオイルをかけることでコクを与え、レモンで味をしめる感じでしょうか。
ルッコラやパルミッジャーノチーズ、グラナパダーノチーズと合わせることが多いですが、今回はルッコラ主にしたサラダ仕立ての紹介でいただきました。

オッソブーコ
オッソブーコとは、仔牛の骨付スネ肉のこと。
1時間も煮込めば、ムチムチとした心地よい弾力のありながらも柔らかく食べ易い独特の食感になります。
イタリアでは好まれて食べられる肉の部位で、イタリア全土で一般的に食べられるようですが、今回は有名なミラノ風で仕上げたオッソブーコの紹介でした。
グレモナーダと呼ばれる、最後の仕上げレモンの皮、ニンニク、バター、パセリを加えることがミラノ風の特徴です。さらにハーブ類やアンチョビなどを加えることもあります。

ミラノ風リゾット
オッソブーコと一緒に食べられる付け合わせでもあるミラノの郷土食サフランの黄色いリゾットです。
黄色の色が鮮やかで、サフランの香りがふわっとただよい、バターとパルミッジャーノがトロッと口当たりの良いリゾット。
リゾットはお米を使うけれど、米粒サイズのパスタって思う方がしっくりくるかもと思っています。
リゾットは作りたいけれど作り方がよくわからない、失敗するのが怖いって思っている方が意外と多いのですよね。
ポイントさえ押さえられれば、失敗しない料理なので、リゾット料理を教わった方はどんどん挑戦していただきたいです。

栗のジェラートに栗のハチミツがけ
イタリアで栗は、世界で5位の生産量。秋冬には栗や栗フレーバーが出回るんですよ。当然、ジェラテリア(ジェラート屋さん)だって秋になると季節フレーバーで栗が出てくる。(もちろん超定番のみしか置かないジェラテリアさんだって多くあるけれど)
先月に余ったパイ生地を焼き、栗のジェラートの上からさらに栗のハチミツがけ。どんだけ栗だよって感じの今月のタボラータのジェラート

栗のハチミツは色も濃いのだが、苦味があり重い。特徴があるゆえ、このみがはっきりと分かれるハチミツです。しかし、この重たいハチミツもジェラートにかけると苦味がいい感じの風味となるんですね。
皆さん、こんな贅沢なジェラート食べたことがない、、、とおっしゃる。
私にとっても夢でしたから、今回食べることができて嬉しいのです。

そして最後のいつものイタリアカフェ
それでは来月のタボラータもお楽しみに