健康習慣のために、市販のヨーグルトや乳酸菌飲料を買って飲まれている方も多いと思います。
美味しいし健康のためになるなら、という理由で買われているのではないでしょうか。
しかし、本当に腸内環境の改善や健康目的にするのであれば、お勧めできません。
理由は大きく分て3つ、菌の数が不十分、牛乳がベース、砂糖を使っているということです。
理由その1
有用な乳酸菌の数が少ない
腸内環境を改善するためには、乳酸菌の含有量が十分ではないのです。
腸内環境を改善するためには、1日に1000億個以上の乳酸菌をとる必要があると言われていますが、一般的に売られているヨーグルトに含まれる乳酸菌の数は100gあたり約10億個、乳酸菌飲料でも100億個ですから、全然足りません。
理由その2
牛乳がベース
牛乳は良い飲み物で何が悪いの?と思われるかもしれません。
牛乳は、タンパク質もカルシウムも取れる優秀な飲み物という常識がありますが、実はマイナス面が多いのです。
★牛乳に含まれるタンパク質のカゼインが私たちの腸内環境を荒らす
牛乳に含まれるカゼインタンパク質は私たしの栄養となるどころか、私たちには消化が難しく腸内環境を荒らし、リーキーガットと呼ばれる腸壁に穴をあけるような状態につながっていきます。
★乳糖を消化分解できず腸に負担をかける
牛乳に含まれる乳糖(ラクトース)を日本人の多くは分解する酵素を作ることができないために、消化できない乳糖が腸に負担をかけます。牛乳を飲むとお腹がゆるんでしまう人は、これが原因です。
★骨を弱くし骨粗しょう症を増やす
カルシウムが体の中で正しく使うためにはマグネシウムも必要ですが、現代日本人はマグネシウムが不足しています。牛乳はカルシウムは多いのですが、マグネシウムが非常に少なく、牛乳を摂るほどカルシウム過多になります。
カルシウム過多は、骨を強くするのではなく、硬くポキっと折れやすい状態にします。
骨粗しょう症予防のために、牛乳、牛乳のヨーグルト、乳酸菌飲料、チーズ、スキムミルク、乳加工品を摂るというのは間違っているのです。
骨を強くする食べ物は、しらす、ちりめんじゃこ、いりこ、あみエビ、シシャモなど、丸ごと食べられる小さな魚がお勧めです。マグネシウム、カルシウムバランスもよく、さらに骨をしなやかにするために必要なコラーゲンの元となるタンパク源です。
理由その3
砂糖、人工甘味料を使っている
砂糖は、腸内で悪玉菌が好むアルカリ性に傾けさせます。
砂糖は血液を酸性に傾けさせますが、腸内ではアルカリ性に傾けさせるように働きます。
ヤクルトなどで使われている、加糖ぶどう液糖は、腸内環境をアルカリ性にするだけでなく、砂糖より容易に血糖値を上げ、高血糖状態を作り体の細胞を老化(酸化、糖化)させます。
ちなみに一躍ブームになったヤクルト1000に含まれている砂糖は、あの小さな容器に大さじ1以上の砂糖が入っています。
R-1など乳酸菌飲料で多く使われている、人工甘味料も腸内細菌の働きを妨げることがわかっています。
健康に良いとは言っても薬ではないので、美味しくなければ売れませんから、甘く飲みやすくします。
そして、砂糖より安い加糖ぶどう液糖や人工甘味料を使うのです。
健康を謳った美味しい商品は売れるのです。
残念ながら、市販のヨーグルト、乳酸菌飲料は、メリットよりもデメリットの方が多いことがお分かりいただけたでしょうか。
タボラータで教えるココナッツミルクで作るヨーグルト
複数の乳酸菌ビフィズス菌が十分に含まれている
腸内環境のために良いものは?
健康のためや腸内環境を改善するために、できることは大きく分けて3つ。
★有用な菌数をしっかり摂ること
発酵食品をとりましょう。
自家製の漬物やキムチ、難しいようなら味噌汁を毎日とるだけでも違います。
より積極的に改善されたい方は、薬局で売っているビオスリー、ビオフェルミンなど、有用な乳酸菌やビフィダス菌をしっかり摂ることもお勧めです。
★腸内細菌の餌になるものを食べる
食物繊維は良い腸内細菌の餌となり、彼らが増えることで、私たちがエネルギーを生み出すのに必要なビタミンB群をはじめ有用な栄養素を作り出してくれます。
野菜、芋類、海藻類、きのこ類、ナッツ類、豆類、雑穀とさまざまな食材に含まれています。
難しく考えず、なんでも味噌汁やスープに入れて具沢山にするのがお勧めです。
★腸内環境を悪くするものは摂らない
実は、これが一番難しい!
砂糖は、甘く私たちを嬉しく高揚させてくれるものですが、腸内環境を酸性にし、悪玉菌が好む環境を作り出します。
小麦も現代の私たちの食生活に欠かせないものになっていますが、実は含まれるグルテンというタンパク質が腸を荒らしリーキーガットと言われる腸壁に隙間を開け、本来体の中に入ってはいけない未消化のものを体内に入れてしまうことで、さまざまな健康上の問題を引き起こします。また、小麦は悪玉菌と化したカンジタ菌が好む餌で、悪玉菌優勢になることを助けます。
牛乳、乳製品は、上記の通り腸内環境を小麦と共に荒らします。
加工品は上記3つにプラス添加物が多く含まれるので、避けたいところです。
腸内環境を改善、健康を目指す上では、砂糖、小麦、乳製品、加工品を普段はなるべく摂らない習慣をつけ、時々イベントや会食などの時に楽しむぐらいに付き合うのがお勧めです。
腸内環境を改善するための学び
そして
麹菌と乳酸菌による雑穀甘酒ヨーグルトを使った簡単イタリア料理の講座をおこなっています
タボラータで教える雑穀甘酒ヨーグルト
麹菌、乳酸菌、ビフィズス菌と菌体成分が多く
甘酒よりすっきりとした味わいで料理にとても使いやすい
超優秀な植物性自家製ヨーグルト
腸内環境によく・消化によく・料理が美味しくなる
タボラータの腸内環境改善講座では、腸について学び、植物性ミルクのヨーグルトと雑穀甘酒ヨーグルトの作り方と、料理での使い方を学ぶことができます。
市販のヨーグルトに含まれる乳酸菌は100gあたり約10億ですが、お教えする雑穀甘酒ヨーグルトは、1gあたりに1兆個以上もの乳酸菌と乳酸の菌体成分が含まれています。
雑穀で作る甘酒は、外皮に含まれるポリフェノールや食物繊維、ビタミンE、B1、B2、亜鉛、鉄、カルシウム、カリウム、マグネシウムが摂ることができ、更にデンプンが麹発酵することで、ブドウ糖、必須アミノ酸、ビタミンB1、B2、B6、葉酸、パントテン酸、ビオチンなどを生み出します。
さらに、複数の乳酸菌とビフィズス菌をタネ菌として使い、豊かな菌数と菌の代謝物の菌体成分が含まれたヨーグルトになります。
味は、ブドウ糖を使って乳酸発酵が行われるので、甘さがグッと抑えられ、すっきりとした味わいになります。
私を含め甘酒の独特の風味が苦手な方も、これは抵抗ないと言われる方が多いです。
講座で作る雑穀甘酒ヨーグルトを使ったイタリアン調味料
ソースやドレッシング
肉や魚を漬けて旨味アップで消化よく食べられる
この雑穀甘酒ヨーグルトは、麹菌も乳酸菌も生きており、料理に使うと更に威力を発揮します。
お肉や魚、野菜を漬けることで、タンパク質が分解され、アミノ酸増え旨みをアップさせ、柔らかくなります。
イタリア料理をはじめ、どのような料理の味付けの邪魔をせず、漬けるだけで、美味しくなり消化が良くなる優れものです。
また雑穀甘酒ヨーグルトを使ってソースやドレッシングを作っても、旨味とほのかな甘みと酸味がマッチし、簡単に美味しくなります。市販のドレッシング類とは全く違った味わいになります。
講座で作る植物性ミルクのヨーグルト
美味しく十分な乳酸菌とビフィズス菌を摂ることができる
普段からヨーグルトがお好きな方には、ココナッツミルクヨーグルトがお勧めです。
植物性ミルクのヨーグルトも複数の乳酸菌とビフィズス菌が多く含まれ、腸内環境を良くすることを助けます。
講座ではココナッツミルクを使って作りますが、作り方さえわかれば、どのような植物性ミルクでも作ることができます。
ココナッツミルクヨーグルトは、何も加えなくてもほのかな甘みと酸味があり、そのままでも美味しく食べることができます。
ココナッツミルクを知らないという方や、ココナッツミルクに美味しいイメージがないという生徒さんが食べて、思ったよりぜんぜん美味しい、食べやすい、とお声をもらっています。
旬のフルーツや、オーツ麦、きな粉などと一緒に、朝食や捕食などにお勧めです。
ココナッツミルクヨーグルトとフルーツの相性は抜群
教室では、甜菜糖を使ったココナッツミルクヨーグルトをベースとしたベリージェラートをお出ししていますが、タボラータで作るジェラートの中でトップクラスの美味しさです。