
私たち、地球で生きるすべてのものは、太陽の力で生きていてる。
それは、太陽のエネルギーをさまざまな形に変えて栄養として取り込んでいるだけでなく、身の回りのものの私たちを支えるほとんどを生み出す、まさに“大元”とも言える存在。

植物は光合成によって酸素と糖を生み出し、すべての命の源になっているし、
草食動物はその植物を食べ、肉食動物は草食動物を食べて命をつないでいる。
私たちが頼っている動力や熱エネルギーの石炭や原油だって、
植物や動物などの有機物が地中で気が遠くなるほどの時間をかけて姿を変えたもの。

古代に蓄えられた太陽エネルギーを、今また引っぱり出して使っているってこと。
プラスチック製品など、私たちの身の回りにあるものの約70%は石油由来とも言われている。
何千万年、何億年とかけて作られたものを、ほんの数十年で爆速で使っている私たち……大丈夫ですかね?賢くなったはずの私たち現代人!?
でも原油が今、突然ストップしたら、そりゃもう大変なことになるよね。
おっあぶない、話が違う方向に行きそう!戻るね。

風だって、気温差から気流が生まれ、それは海の潮の流れにつながっていく。
そう、
私たちは、太陽と共に生きている。
頭では知っていたつもりだったけれど、畑と庭と『自然と共に過ごす場』に通う中で、
☀️太陽と共にいのちの営みがある☀️ということを、体で実感するようになってきた。

太陽は、1年というサイクルを生み出している。
そして、そのサイクルが驚くほど正確に進んでいることに、本当に驚かされる。
畑に通い始めて、4ヶ月。
春から夏へという、成長の季節を体験してきた。

当たり前だけど、来るたびに季節が動いていることを感じさせられる。
たった1週間でも様々な変化が起こっていることに気づく。
感覚から入ってくる情報が明らかに違う。

毎回、雑草の伸び方が違い、色合いも変わるし
野菜たちの姿も、その都度まったく違う。
畑の花にやってくる蝶の種類も毎回変わり、
植物にひっついている虫たちも、入れ替わったように新しい虫がそこにいる。

そして「音」!
夜のカエルの合唱が小さくなってきたな〜と思ったら(いなくなるわけじゃないよ)
今度はジーッジーッという秋の気配を感じさせる、クビキリギスの鳴き声が張りつくように1日中響いてる。

匂いも変わる。
植物が放つ香りと、湿度や温度で土から立ちのぼる匂いが混ざって、毎回「あれっ?」と違いを感じる。
朝日や夕陽があたる景色、まとう色、空気の質感が、変わっていく。
季節が動いていくことを感じる。
何が言いたいのかというと、
☀️すべては太陽がスイッチを入れている!ということを実感できて感動!嬉しい!ってこと。
自分の体が自然のリズムを感じて、喜んでるんだってこと。

1日の「日照時間」は、年間を通してとても正確に刻まれていて、
そのわずかな違いを、植物や虫や鳥たちは感知して生きている。
気温も関係していて、ある程度の温度が一定期間積み重なると、
発芽・成長・繁殖など、さまざまなスイッチが入るようになっている。

つまり、ホルモンや遺伝子のスイッチが太陽によってオンになるということ。
太陽は、いのちのスイッチ
植物に
今、目を覚ますときだよ〜
今、実をつけていいよ〜
今、種を落として、静かに眠るときだよ〜
って、伝えていて

そしてそれは、人間もまったく同じ。
人間にも「サーカディアンリズム(概日リズム)」という、
太陽の光と連動した“体内時計”が備わっている。

目の奥の視床下部という脳のの一部が光を感じ取り、脳全体、体全体にその情報が伝わるようになっている。
朝の光を浴びることでセロトニンやコルチゾールが分泌されて活動モードになって1日を過ごせるし、
夜にはメラトニンが作られて、眠っている間に回復が進んむようになっているし、
一年サイクルでも、季節に合った暮らし方ができるように、ホルモンたちはちゃんと調整してくれている。
そう、本来はそうなっているんだよね。

ガルテンに通い、太陽と素直に連動して生きている植物や虫たちに囲まれ、私たちは本当に、太陽に生かされているんだ〜と、体の五感から実感させられる。
そう、頭の中にある知識と体の感覚と一致し、自分の体全体に染みていくのが嬉しい。

これは、どれだけ自分が、自然と距離をとって生きてきたかってことかだと思う。
私は、自然の一部である、という感覚が心地いい。
自分一人で生きているのではなく、太陽や自然に囲まれて、その力で生きている。

何かとつながっていると感じられることが、どれだけ心の落ち着きを生み出すことか。
この当たり前のことを、感じられることがありがたい。